
企業向けeラーニングシステムおすすめ15選!比較ポイントや選び方を徹底解説
企業の人材育成現場では、従来の集合研修に代わって、オンラインで学べるeラーニングシステムの導入が急速に進んでいます。時間・場所を選ばず、パソコンやスマートフォンを活用した効率的な研修は、コスト削減や教育品質の向上などの大きな成果をもたらしています。
本記事では、企業からの人気が高いおすすめのeラーニングシステム15種類の特徴比較を詳しく解説します。自社に最適なシステム選定にお役立てください。
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eラーニングシステムとは?法人・企業向けオンライン学習ツールの基礎知識
eラーニングとは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル端末を通じて、いつでもどこでもオンライン学習を可能にする法人向け学習プラットフォームです。まずは、従来の集合研修との違いや企業が導入を進める理由など、eラーニングの基本について見ていきましょう。
eラーニングと従来の集合研修の違いとは
従来の集合研修では、決められた場所・時刻に受講者が一堂に集まって学習するスタイルが一般的でした。講師からのフィードバックや学習者同士の交流、ロールプレイングなど、他者との関わりながら学ぶことを重視しています。
一方、eラーニングはパソコンやスマートフォンなどのデバイスを使い、インターネット経由でいつでも学べるスタイルを指します。24時間365日、自分のペースで受講でき、理解が難しい部分は反復学習できるため、柔軟かつ効率的な学びが実現できます。
さらに、近年では多くの企業が学習履歴の自動記録・可視化や、一人ひとりに最適化された学習プログラムの提供を進めています。これにより、従来では難しかった高度な学習管理・成長支援が可能になりました。
企業がeラーニングを導入する主な理由
企業のeラーニング導入が進む背景には、主に3つの理由があります。
研修コストの削減
eラーニングは、会場費や交通費、講師の人件費といった集合研修で発生する多くのコストを削減できます。一度作成したコンテンツは繰り返し利用できるため、長期的に見ても費用対効果が非常に高く、受講人数が多いほど、研修頻度が高いほど、コストパフォーマンスが向上します。
教育品質の均一化・標準化
eラーニングでは、すべての受講者が同じ教材を用いて学習します。そのため、研修を担当する講師のスキルや経験に左右されず、教育の質を均一に保つことが可能です。全国に点在する拠点や多様な雇用形態の従業員に対しても、統一された知識やスキルレベルを確保でき、組織全体の知識・スキルの底上げを実現します。
人材育成業務や学習内容の更新の効率化
eラーニングシステムは、受講進捗の自動追跡、成績・習熟度の自動集計といった機能があり、学習状況の管理業務を自動化させます。さらに、時代に合わせた教育プログラムへの変更も手軽に行えます。最新トレンドや法改正への迅速な更新も簡単なため、常に競争力強化に向けた人材育成が可能です。
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eラーニングシステムの基本機能
eラーニングは、オンライン学習を効果的に実施・管理するために様々な機能を搭載しています。eラーニングに備わっている基本的な機能について、詳しく見ていきましょう。
LMS(学習管理システム)とは
LMS(Learning Management System)は、eラーニングの中核を成すプラットフォームです。学習者の受講履歴やテスト結果、進捗状況を一元管理でき、社員一人ひとりの学習状況を可視化します。
蓄積されたデータを分析することで、個別フォローやリマインドの設定など、学習者ごとに必要なアプローチがすぐに分かるようになります。こうした学習者の管理機能により、企業の効率的な人材育成をサポートしてくれます。
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コンテンツ作成・配信機能の特徴
多くのeラーニングには、研修教材をパワーポイントや動画、PDFなど、さまざまな形で作成・登録でき、学習者ごとに配信設定できる機能が備わっています。ドラッグ&ドロップで直感的に教材設計ができるほか、編集や最新版への差し替えも可能なため、法令改正などにもタイムリーに反映できます。
また、自社で用意した学習プログラムだけでなく、業界ごとの標準コンテンツの利用や外部教材との連携機能を備えるサービスもあります。コンテンツ準備の手間を省きながら、必要な分野の学習を効率的に提供できるため、他社との競争力をしっかりと確保できます。
進捗管理・評価機能で学習効果を最大化する
eラーニングは、受講者の学習状況をリアルタイムで可視化・集計できる機能があります。これにより、管理者は理解度や未履修者を一目で把握し、素早くフォローすることが可能です。
さらに、受講後のアンケートやテスト結果も管理できるので、一人ひとりの評価を行うだけでなく、教育施策の改善にも活用できます。学習データは詳細なレポートとして出力できるため、研修の効果測定や改善策の立案にも活用できます。
オンライン研修を行いつつ、学習プログラムのアップデートも同時に行うことで、より効果的な人材育成につなげられます。
eラーニング導入をおすすめするメリット
eラーニング導入は、場所・時間を選ばず効率的に教育できるだけでなく、導入コスト削減や学習履歴の把握・標準化といった多くの課題をまとめて解決します。eラーニングの導入がもたらす具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。
コスト削減と効率的な研修を実現できる
eラーニングは、学習者が自宅などから参加するため、研修会場の手配や会場までの交通費が不要です。さらに、事前に用意したコンテンツを利用するため、講師の派遣・日程調整などの手間が省けます。
特に、社員数・拠点数が多い大手企業ほど、eラーニングによるコスト削減・効率化の効果を強く実感できるでしょう。一度作成した教材は何度でも繰り返し利用できるため、長期的な費用対効果も高いのが大きなメリットです。
時間・場所を選ばない学習環境を作成できる
eラーニングの学習者側の大きなメリットは、パソコンやスマートフォンで24時間、場所を選ばずオンラインで受講できる点です。業務やシフト、家事・育児などのスケジュールに合わせて、自分のペースで学習できるため、通勤時間や休憩時間などの隙間時間を利用した効率的な学習も可能です。
また、リモートワークやハイブリッドワークなどの多様な働き方に対応できる柔軟さも魅力です。働き方や就業形態を問わず、全員に平等な学習機会を提供できるのは、eラーニングならではの強みです。
学習進捗の可視化と効果測定の簡素化が可能
従来の研修では、社員一人ひとりの理解度などを把握するのが難しく、社員数が増えるほど担当者の負担も大きくなります。その点、eラーニングに搭載されているLMSを使用すれば、誰が何をどこまで学んでいるかをすぐに把握できます。
理解度テストやアンケートも自動集計できるため、どれくらい理解しているのか・身についているかの把握も簡単です。蓄積された学習データは、学習コンテンツの改善にも役立つため、データに基づいた効果の高い人材育成が可能になります。
コンテンツの再利用性と標準化ができる
eラーニングは、一度作った教材を何度でも繰り返し利用できます。全社員への一斉配信もできるため、誰もが均一のクオリティで学べ、内容の抜け落ちや学習レベルのばらつきが発生しにくくなります。
また、業務に関する法改正や業務プロセスの変更があった際は、学習コンテンツをすぐに更新でき、最新情報を全社員へ共有できます。そのため、常に最新の情報をシェアでき、新しいコンテンツでの学習が可能です。さらに、各部署などが所有するノウハウなどを蓄積する「ナレッジマネジメント」の共有プラットフォームとしても機能させることができます。
従業員満足度とエンゲージメントの向上につながる
日時が決まっている従来の研修とは違い、eラーニングは自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて学べます。そのため、学習に対する意欲やストレスが軽減され、ポジティブに学習に取り組めるようになります。
さらに、eラーニングを通して自身の成長を実感することで、働きがいの向上へつながります。特に、学習状況がキャリアパスと結びついている場合は、学習意欲が高まりやすく、会社への帰属意識の強化も期待できます。
eラーニング導入がおすすめできないデメリット
eラーニングには多くのメリットがある一方で、初期設定やコンテンツ作成の難しさ、コミュニケーション不足など、オンライン学習特有の課題もあります。導入前にeラーニングのデメリットもきちんと確認し、運用体制や社内周知策をよく検討することが重要です。
初期導入コストと運用体制の負担がかかる
eラーニングを導入する場合、一般的に外部のサービスを利用することになります。そのため、システムの運用・管理費用が毎月継続して発生します。特に、自社のIT環境が整っていない場合などは、サーバーなど専用設備の購入費用もかかるため、初期導入コストが高額になりがちです。
さらに、導入後のトラブル対応や学習コンテンツのアップデートを行うために、一定の知識を持つ担当者が不可欠です。費用と人的コストの2つが必須となる点が、eラーニング導入へのハードルといえます。
受講者のモチベーション維持が難しい
eラーニングは学習者主体のスタイルであるため、本人の自己管理やモチベーションに大きく依存します。「忙しい」「やる気が出ない」といった理由で学習が進まず、十分な効果が得られないことも少なくありません。
対面の研修とは違い、学習する姿を誰かに見られることがないため、集中力の低下といった問題も起こりがちです。そのため、eラーニングだけでは、狙い通りの人材育成が難しく感じる企業も多いです。
コミュニケーション機会が減少する
個人で学習を進めるeラーニングは、社員同士での意見交換や講師に相談する機会が少ないです。その結果、理解が遅れたり、モチベーションが低下するリスクがあります。
他者と交流する機会の減少は、コミュニケーションを重視した営業スキルなどの習得が難しいという課題があります。学習目的によっては、eラーニングが向いておらず、導入・運用コストを無駄にしてしまう企業も少なくありません。
システムの選定と学習コンテンツ作成が難しい
eラーニングが注目を集めたことで、オンライン学習サービスを提供している会社が増えました。その結果、自社に最適なシステムを選ぶのが難しくなり、導入までに時間がかかってしまうことがあります。
また、配信する学習コンテンツは社員の成長に直結するため、質の高いコンテンツを作成できるノウハウや専門知識が求められます。場合によっては、学習コンテンツの外注が必要となり、システムの機能だけでなく、どのレベルのコンテンツを作成・配信できるかも確認しなければいけません。
eラーニングは導入までのハードルが高く、ただ導入すればよいというものではない点がデメリットです。
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【最新版】企業に人気のeラーニングサービスおすすめ15選
eラーニングを提供する企業は年々増えており、どのサービスを利用するか悩んでいる担当者も少なくありません。ここでは、企業・法人に人気のeラーニングサービス15種類を厳選し、それぞれの特徴やおすすめポイントをもとに紹介します。サービス内容や無料トライアルの有無などを比較して、自社にあったeラーニングシステムを見つけてください。
LearnO
LearnO(ラーノ)は、Mogic株式会社が運営する法人向けクラウド型eラーニングシステムです。初期費用0円、4,900円(税別)から利用できる価格の安さが人気を集めています。無料トライアルで使用感を確認でき、契約期間は1ヶ月からスタートできるため、初めてeラーニングを導入する企業に優しいのも魅力です。
一方で、プランの費用とシステムの充実度は関連しており、安いプランだとスライドなどシンプルなコンテンツしか配信できません。配信するコンテンツを自社で用意する必要がある点にも注意が必要です。低価格でeラーニングを導入したい企業や、教材を自社で作成できる企業におすすめのサービスです。
参照:LearnO公式サイト
Smart Boarding
Smart Boarding(スマートボーディング)は、株式会社FCEトレーニング・カンパニーが提供する人材育成プラットフォームです。教育システムと学習コンテンツを配信しているため、自社で用意できなくてもすぐに社内研修に活用できます。
さらに、動画の視聴と実践を連動させる仕組みによって、効率のよい学習内容の定着を促します。アウトプットを通じて実践力を高めたい企業や、研修効果に課題を感じている企業におすすめです。
注意点は、契約が1IDごとになっていることです。最低契約数は30IDとなっており、実際にはライトプランでも3万円を超えます。契約数に応じて特別割引が行われる仕組みのため、社員数が少ない企業はやや割高になる点に注意しましょう。
AirCourse
AirCourse(エアコース)は、KIYOラーニング株式会社が提供するクラウド型eラーニングシステムです。1,000コース、6,000本以上の幅広いテーマの動画研修コンテンツを配信しており、業界ごとの専門的な学習も手軽に受けられます。オリジナルコンテンツの作成をサポートしているため、より自社に合わせた学習プランの導入が可能です。
注意点は、契約数に応じて動画のアップロード時間や自社コンテンツの容量が変わることです。自社コンテンツをメインで学習させたい場合、100ライセンス以上の契約でないと、使いづらさを感じる可能性があります。配信されているコンテンツをメインに学習を進めたい企業や、社員数が多い企業におすすめのサービスです。
Udemy Business
Udemy Business(ユーデミービジネス)は、株式会社ベネッセコーポレーションが日本で提供するオンライン学習プラットフォームです。少人数での利用が想定されているため、社員数20名以下の企業でも導入しやすいシステムです。
配信されている学習コンテンツは30,000以上と幅広い分野に渡り、専門的なコンテンツも豊富です。多様な分野の専門知識を習得したい企業、グローバルな人材教育を推進したい企業におすすめです。
一方で、学習コンテンツは世界中の有識者によって作成されているため、日本語以外の学習コンテンツもあります。英語などに精通していないと理解しにくく、学習効果が出るまでに時間がかかる可能性があります。
LinkedInラーニング
コンテンツは一週間ごとに追加され、最新情報が必要なテクノロジー分野でも非常に役に立つ学習を受けられます。AIなど最新技術を学びたい企業、社員の学習文化の定着を目指す企業におすすめです。
ただし、LinkedInラーニングの公式サイトでは費用などが公開されておらず、他のサービスと比較しにくいのが難点です。導入を検討するには詳細な見積もりの取得が求められます。
manebiラーニング
特に、リーダー研修など階層別の研修が充実しており、あらゆるレベルの社員にとっても有益な学習が可能です。初めてeラーニングを導入する企業や、社員研修の効率化とコスト削減を目指す企業に特におすすめです。
一方で、公式サイトには学習コンテンツなどの情報は充実していますが、費用など導入時に知りたい情報が記載されていない点に注意しましょう。問い合わせや資料請求などを行い、正確な情報をもとに他のサービスと比較・検討することが大切です。
GLOBIS学び放題
資格取得対策のコンテンツも豊富なため、学習者が明確な目標を持って取り組め、目に見える形で社員の成長をサポートできます。組織全体のスキルアップを目指す企業、体系的なビジネススキル研修を求める企業に最適です。
注意点は契約期間が長いことです。6ヶ月、12ヶ月、36ヶ月と契約期間が長く、合わないと感じても最低6ヶ月は続けなくてはいけません。そのため、必ず無料トライアルを利用して、自社の目標や業務に合うかをしっかりと見極める必要があります。
Schoo for Business
学習コンテンツは各業界の現役ビジネスパーソンが講師を務めており、実践的かつ信頼性が高い内容が魅力の1つです。オンライン学習の定着が心配な企業や、ITスキルや最新技術に対応した人材育成を重視する企業に特におすすめです。
ただし、リアルタイムでの参加が求められる授業もあるため、学習者によっては自分の学び方に合わないと感じる場合もあります。初期費用がかかることもあり、導入の決定は慎重に行いましょう。
Seculio
Seculioでは、セキュリティ体制について学ぶだけでなく、攻撃を受けたという想定での訓練も行います。実際にサイバー攻撃の被害を体験することで、社内全体の情報セキュリティへの意識を高めます。組織全体のセキュリティレベル向上を目指す企業や、情報セキュリティに関する専門的な研修を効率的に行いたい企業に最適です。
一方で、情報セキュリティ以外のことが学べない点に注意しましょう。ビジネスマナーや専門技術など、学ばせたいことが多い場合には向いていません。
参照:Seculio公式サイト
SAKU-SAKU Testing
SAKU-SAKU Testing(サクサクテスティング)は、株式会社イー・コミュニケーションズが提供するeラーニング・オンラインテストプラットフォームです。オリジナル問題作成ツールや不正受講の抑止ツールなど、テストを通した学習効果の正確な測定を得意としています。
また、紙媒体のテスト結果などを取り込み・集計することも可能です。そのため、テストを教育に活用したい企業や、学習内容をきちんと定着させたい企業におすすめです。
SAKU-SAKU Testingは学習内容の定着を促すには最適ですが、学習コンテンツに加えてテストや課題なども作成しなければいけません。担当者の業務負担が増えてしまう場合があるため、担当者の増員や役割分担などを行い負担の増加を抑えましょう。
CAREERSHIP
CAREERSHIP(キャリアシップ)は、株式会社ライトワークスが提供するLMS(学習管理システム)です。システムのトップページを学習者自身がカスタマイズできるパーソナル機能を搭載。使い方に合わせて各種ボタン・情報の配置を変えられるため、常に使いやすいシステムを提供できます。
社員数が多かったり、複雑な組織構造であったりするなど、社員一人ひとりの要望を反映させるのが難しい企業におすすめです。
一方で、CAREERSHIPはあくまでもシステムを提供するサービスです。既存の学習コンテンツを利用するには、別途提供している「まなびプレミアム」の契約が必要です。自社でコンテンツを用意できない場合は、想定よりもコストが高くなる可能性があることに注意しましょう。
Cornerstone
Cornerstone(コーナーストーン)は、コーナーストーン オンデマンド ジャパン株式会社が提供するeラーニングシステムです。同社は人材管理と人材教育において20年以上の実績があり、長年の実績に基づいた学習システムを通して、社員・企業の成長をサポートしてくれます。
Udemy、グロービス、Schooなどと連携して学習コンテンツを配信しており、Cornerstoneだけの契約でも幅広い分野・業界の学習が可能です。多様な教材コンテンツを求める企業におすすめです。
しかし、費用など公式サイトに記載されていない情報が多く、他サービスと比較するには問い合わせが必須となります。検討段階でもある程度手間がかかる点に、注意が必要です。
LearningWare
さらに、学習コンテンツの制作や運用代行など、サポート体制も万全です。コストに見合った学習効果を体感したい企業や、効果的なコンテンツを拡充したい企業におすすめです。
一方で、LearningWareの学習コンテンツを受けるためには、スタンダードプラン以上での契約が必要です。コースによって講座数が変わるため、予算以上のコストがかからないように注意が必要です。
カオナビ
カオナビは、株式会社カオナビが提供する、タレントマネジメントシステムを応用したeラーニングシステムです。学習者の情報に顔写真を登録でき、誰の情報なのかが視覚的に分かるようになっています。同姓同名者がいても間違えることがないため、学習管理の手間を大きく省けます。
日経ビジネススクール、NewsPicks、GLOBIS学び放題と連携しており、多様な学習コンテンツが活用可能です。人材情報の管理を効率化したい企業や、学習コンテンツの質や量を高めたい企業におすすめです。
カオナビは人材管理と学習を一括した便利なシステムである一方、権限によっては人材評価や異動候補といった情報が閲覧できてしまいます。利用者ごとに正しい権限を付与し、思わぬトラブルを生まないように注意しましょう。
参照:カオナビ公式サイト
UIshare
Web会議の開催や録画など、日常的に使える機能を搭載しており、全社員への情報共有に活用できます。主に動画コンテンツを活用した研修を行いたい企業、会議などのアーカイブを動画で残しておきたい企業に最適です。
一方で、動画コンテンツの作成が難しい点に注意です。作成サポートもしてくれますが、その分費用がかかってしまうため、定期更新などを考えるとランニングコストが高くなる懸念がありますそのため、アーカイブを活用できるライブ配信は、社内でできる体制を整えておきましょう。
参照:UIshare公式サイト
貴社の研修課題を解決する次世代eラーニングシステム「GLEXA」
チエルコミュニケーションブリッジ株式会社では、現場の教育課題を解決するために開発された、次世代eラーニング「GLEXA」を提供しています。ここでは、GLEXAの特徴や企業に選ばれる理由について解説します。
GLEXAとは?
GLEXAは、企業の実践的な研修・教育を効率化するために設計された新世代の法人向けeラーニングプラットフォームです。最大の特徴は、「誰でも簡単に使えるUI」と「学習効果を最大化する多機能性」を同時に実現している点です。
パソコンやスマホ、タブレットなど、どの端末からでも快適な操作性を備えており、デジタル機器に不慣れな方でも、簡単にオンライン学習と学習管理を可能にします。
さらに、動画や音声、テキストなど、幅広い教材フォーマットに対応し、クイズやドリルなど効果測定機能も搭載しています。クラウド型とオンプレミス型どちらにも対応するなど、広いカスタマイズ性と他システムとの連携力により、理想の教育・管理体制を実現します。
「GLEXA」の詳細はこちら
GLEXAのコンセプトと他社eラーニングシステムとの違い
GLEXAのコンセプトは、「現場の声を反映し、実務担当者・受講者双方の負担を最小化すること」です。これまでに300万人以上の学習を支援してきた実績と、多様な教育現場で培ったノウハウをもとに開発されており、「本当に使いやすい」「成果を出せる」といった高い評価を獲得しています。
また、汎用的なコンテンツを提供する他社と比べて、GLEXAは現場のニーズに合わせた独自の学習コンテンツの提供に力を入れています。その結果、現場で求められる実践的なスキルや知識の習得をサポートし、スペシャリストの育成に特化した教育体制の構築に適しています。
GLEXA開発の経緯・背景
チエルコミュニケーションブリッジ株式会社では、高校生を対象にした学習・進学支援を行っていました。その中で、教育現場からの「講義をオンライン化したい」「学習集中維持の仕掛けが欲しい」といったニーズに応えるため、独自のオンライン学習システムとして「GLEXA」が開発されました。
その後、企業や各業界の要望を取り入れて改良を重ね、企業向けの学習システム「GLEXA」をリリースしました。リリース後もフィードバックを反映し、独自コンテンツ作成や多端末対応など順次機能拡張を実施。その結果、現在のような専門職や多業界でのニーズに応える最先端LMSへと進化しました。
GLEXAが企業に選ばれる4つの理由
GLEXAは、特定の業界や分野にとらわれず多くの企業に導入され続けています。ここでは、どうしてGLEXAが多くの企業に選ばれるのか、その理由を4つのポイントから解説します。
学習効果を最大化するインタラクティブな機能
GLEXAは、単なる「見る」だけで終わらない、「身につく学び」を実現しています。クイズや選択問題、ドラッグ&ドロップ課題など豊富なインタラクティブ要素を加え、学習者の理解度や進捗状況をリアルタイムで記録します。設問をランダムで表示する仕掛けも搭載しており、本当に識が定着しているかを確かめることができます。
また、チャット・Web会議などによって、リアルタイムでのやり取りや即時フィードバックができます。オンラインでも「能動・応答型学習」を可能にすることで、学習者のモチベーションを高めつつ、学びの質を向上させています。
効率的な学習管理と運用サポート
GLEXAは、進捗・成績・受講履歴の一元管理や、個別・グループごとの可視化、未受講へのリマインダー自動配信などの運用サポート機能を拡充させています。管理者画面は、グラフやリストで学習者の状況を分かりやすくチェックできるように設計されており、上層部への報告用レポート出力・各種データ分析も可能です。
また、導入方式やシステム構成、多拠点・多様な勤務体制など、さまざまな要望に応えられる柔軟なシステム構築を行っています。必要な機能を組み合わせ、より企業の実情に合わせたシステムを提供することで、教育担当者の事務負担を大幅に軽減しています。
多様な学習環境への適応力
GLEXAは、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、幅広い端末に最適化されたシステムです。マルチデバイス・マルチブラウザに対応をしているため、学習環境に縛られることがなく、いつでもどこでも継続的な学習が可能です。
さらに、多言語UIや教材、音声を活用した対話型トレーニング機能も提供しています。そのため、教育現場の多様性・グローバルニーズにも柔軟に対応でき、海外拠点を持つ企業や海外進出を狙う企業にも効果的な学習を提供しています。
費用対効果とセキュリティの両立
GLEXAは、企業規模や用途に合わせた柔軟な料金体系を用意しています。クラウド・オンプレミス型の選択、必要機能のカスタマイズができるため、過剰な設備投資を避け、無駄のないシステム構築が可能です。
セキュリティ面では、AWSクラウドセキュリティを活用した個人・業績データの管理、アクセス権限制御、暗号化通信など、情報漏えいや不正アクセスを防ぐ安心の最新対策を実装。ISMSやプライバシーマークなどの認証も受けており、各業界基準を満たした高いセキュリティ機能を導入しています。
以下のリンク先では、実際にGLEXAを導入している企業と活用事例について詳しくまとめています。eラーニングの使い方を知るためにもぜひ、こちらの活用事例も御覧ください。
導入事例①:千葉トヨペット株式会社
「社内テストに活用し知識の習得・定着を実現!」
導入事例②:近畿大学病院
「「動画」と「理解度評価」のセットにより、毎年300時間以上の事務労力を削減」
導入事例③:名古屋市教育委員会
「ニーズに合ったシステムが支える教育現場DXの取り組み」
まとめ
企業向けeラーニングは、従来の集合研修の課題を解決し、効率的で効果的な人材育成を実現する強力なツールです。
コスト削減、時間・場所の制約からの解放、学習進捗の可視化、教育品質の標準化など多くのメリットを提供してくれます。近年では、最新のAI技術やVR/AR、ハイブリッド学習の活用により、さらに高度な学習体験が可能になり、企業の人材育成には欠かせない存在となっています。
一方で、せっかく導入したにも関わらず、システムを使いこなせず「失敗だった」と思う企業も少なくありません。そのため、導入目的の明確化、自社のニーズに合ったシステム選定、計画的に社内へ展開することが重要です。
本記事で紹介した15種類のeラーニングシステムはそれぞれ異なる特徴があり、最適なサービスは企業の目的や状況によって異なります。無料トライアルを積極的に活用し、実際の操作感やサポート体制を確認した上で、長期的な視点から投資対効果の高いシステムを選定しましょう。
eラーニングの導入は一時的な取り組みではなく、継続的な改善とアップデートが必要な長期プロジェクトです。組織全体の学習文化醸成と、従業員の成長を支援する戦略的な人材育成基盤として、ぜひeラーニングの導入をご検討ください。
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