学校法人愛知産業大学グループの一つとして1978年に創立され、これまでに16,000名を超える卒業生を出している。「①担任制による学生とのコミュニケーションの徹底」『②適材適所な就職指導による100%の進路決定』『③公務員試験、国家資格を目指しての学習体制の構築」を重視し、専門知識と大人のマナーを身に着け、社会で活躍できる人材を育成している。
ELICビジネス&公務員専門学校の公務員科では、eラーニングシステム「GLEXA」を活用して公務員試験の合格率アップを目指している。
GLEXAの機能と公務員試験対策の相性の良さや、さまざまな場面での活用のアイデアについて取材した。※掲載内容は取材当時(2023年1月)
ELICビジネス&公務員専門学校(以下、ELIC)の公務員科には、主に警察官や消防官などの国家公務員、都道府県・市町村への就職を目指す学生が在籍し、公務員試験の合格を目指している。
全国で各種学校が影響を受けた2020年のコロナ禍における一斉休校。当時、ELICではYouTubeに授業動画をアップし、リンクを学生に送るという方法で、「学びを止めない」ための対策を講じた。
このことをきっかけに「ICTプロジェクト」が始動。長谷川靖洋先生がプロジェクト長に任命された。今後も休校が続くかもしれない。授業動画にとどまらず、オンラインでさまざまな学習活動を実現できるeラーニングシステムの必要性を感じた。
さらに、小・中・高校の授業でICT活用が進む中、将来その子供たちを受け入れる専門学校も追いつかなければいけないという思いも強かった。その時に出会ったのがGLEXAだった。
2021年度、まずは長谷川先生が担任を受け持つクラス限定でGLEXAの試用を開始した。予習教材として次回の授業の内容を盛り込んだ問題を、すべて正解するまで繰り返し解いてから授業に臨むように指示した。スマホで手軽に取り組める予習のおかげで授業は効率よく進み、学生たちの好評を得た。
問題を解くとその場で正誤が判定されテンポよく進められることで、ゲーム感覚で楽しく取り組む学生たち。その姿を見た長谷川先生は、「ぜひ導入しなければ」と感じたという。そして、ほかのeラーニングシステムと比べて機能が充実していることが、GLEXAの本格導入の決め手となった。
例えば、公務員試験で必須となる「数学」の問題作成。GLEXAは、分数や指数といった特殊な表記にも対応している。さらに、一問一答だけではなく、さまざまな形式の問題を見栄えよく作成できる点も魅力的だった。
2022年度、GLEXAを本格導入してからは、予習教材としてだけでなく、授業もGLEXAを中心に進行している。取材当日の授業では、冒頭にGLEXAを使った小テストを一斉に行った。クラス全員の結果が出揃うと、長谷川先生は教員向けの管理画面をホワイトボードに大きく映し出した。誰が何点だったか、点数と順位が即座にクラス全員に共有される。
そしてすぐに、正答率の低かった問題を中心に小テストの解説を行った。GLEXA導入前、小テストをプリントで行っていたときには、採点結果は次回の授業までわからなかったため、このような流れで授業ができるのは画期的だ。
そして、合格点に達した学生と不合格の学生とに分けて、次に取り組む課題を指示する。GLEXAを使うと、授業の進み方が3割くらい早くなった感覚があるという。プリントを配ったり回収したりする手間もないスピード感のある授業、さらに、早く終わった学生には応用問題を解いておくように指示しておけば、学生たちが手持ち無沙汰になるようなケースもない。
小テストの点数と順位を即座に共有することについて、長谷川先生は「公務員試験は競争の意識なくしては合格できませんので、こういうやり方が有効だと考えています」と話す。「学生たちの意欲を掻き立て、1人でも多く合格へと導いていきたいですね」
これまで紙で行っていた授業の内容をGLEXAに問題として蓄積していくにはそれなりの労力がかかる。しかし、その蓄積は財産となり、学生たちの効率的な学びにつながる。
紙で配られた資料は紛失することも多く、そもそも書き込んでしまったプリントを繰り返し解くことはない。授業を欠席した学生にプリントを確実に渡すのにも手間がかかる。一方、GLEXAを使えば、全ての学生がスマホ1つで手軽に繰り返し取り組むことができる。まだ本格導入から間もないものの、授業以外の場面にもGLEXAの活用の幅を広げている。
高校生向けの講座もGLEXAで実施しているほか、求人票の閲覧にもGLEXAを活用している。これまで職員室の棚に入っていた求人票をGLEXA上で閲覧できるようにしたことで、学校以外の場所でも閲覧できるようになり、学生が求人票に触れる機会がぐっと増えた。
求人票のダウンロード履歴も残るため、どの学生がどの求人に興味をもっているか、また、どの企業が人気かなどの把握にも役立っている。
「『こうすると学生に力がつく』というイメージが、GLEXAというツールを得たことで少しずつ具現化できていると感じています」と話す長谷川先生。今後の展望について伺った。
「公務員試験の合格率を上げるために、いろいろチャレンジしていきます。例えば面接対策。面接官役の動画をGLEXAに載せておいて、学生が自分で動画を撮影して提出する方法なら、時間や場所にとらわれずできます。その他にも、チャット・掲示板の機能を使って、意見を交わすとか、思考力アップとか、そういうことにも使えるようになってくるとおもしろいと思っています。「ELICに来れば、効率的に勉強ができるシステムがあって、楽しい学生生活と勉強を両立しながら公務員試験にも合格できるよ」と打ち出せるよう、システムを充実させ、選ばれる専門学校を目指します」将来的に問題データの蓄積が完全にできた段階で、全ての教員がGLEXAを使った授業を行うことを目標とする。
2023年度には公務員科でも学生1人1台のWindowsタブレットが導入される予定だ。ITスキル科で一足先に活用が進んでいる授業支援システム「CaLabo®Online」とGLEXAを組み合わせた最適な使い方を模索し、さらに学生たちの合格力アップに向けて力を注いでいく構えだ。
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