利用規模:3000人程度
(非常勤・定時職員含む近畿大学大阪狭山キャンパス所属教職員全員)
技術科長代理 藤堂 敦様
技術主任 山中 泰弘様
技術科長代理 中井 紀裕様
eラーニングシステムを導入した背景
自分の空いている時間に繰り返し学べるため、様々な働き方の人が集まっている病院の学習システムにふさわしい
GLEXAを選んだ理由
ライセンス形態が「同時接続数」なので、利用実態に合わせた料金プランを選べる
GLEXAを使ってみての感想
トップページに動画教材がずらりと並んでいる。使っていくうちにカリキュラム全体を俯瞰できて視聴したい動画を検索しやすい
GLEXAの印象と期待
運用側も、受講側も、ストレスなく日々使える設計。医療機器に関する知識の習得のほかに、院内の感染対策などの研修にも活用している
医師などの医療関係従事者は、患者さんの治療など臨床業務が最優先です。そのため、担当の診療科や業務によって忙しい時間帯が異なります。
そのため、新しく購入した医療機器の使い方、または操作トラブルが発生したときの対処法を覚えてほしいときなどに、特定の時間に1カ所に集まってもらうのは難しいと言わざるをえません。
一方、自分の空いている時間に繰り返し学べるeラーニングシステムは、様々な働き方の人が集まっている病院の学習システムにふさわしいと考えます。
展示会などに行ったり、取引先の担当者から話を聞いたりするなどして情報収集しました。
その中でGLEXAのご提案をいただき、2020年3月に導入しました。
システムの環境構築自体はシステム部門にて進めました。
個別機能のON/OFFなどシステムのチューニングについては、医療機器の適正使用・保守・管理を担う臨床工学部のほか、放射線部や感染対策部など実際に運用する部署と検討しながら進めました。
ポイントは料金面とシステム面の大きく2つあります。第一に、ライセンス形態が「同時接続数」であること。当院では1000人以上の医療関係従事者が働いています。非常勤・定時職員含む3000人程度でしょうか。しかし、先述したように受講タイミングは人によって異なりますので、他のeラーニングシステムのようなユーザー数課金の契約は、ユーザー登録数に応じて段階的に料金が高くなるため、費用が読みにくいのがデメリットです。
GLEXAはオンライン学習へ同時に参加する人数での契約となるため、「同時接続数100人での契約」など利用実態に合わせた料金プランが選べ、費用も事前に把握できます。
それまでの学習ツールは、勉強用の「動画」と内容の定着具合を測る「理解度評価」が別のシステムになっていて、受講者の理解度評価の記入漏れが多いという課題がありました。
GLEXAは、動画と理解度評価がセットなので、動画が見終わった後に理解度評価のシステムに改めてログインして入り直す必要がありません。また、理解度評価が低かった分野を動画で振り返る作業も容易です。この行き来がスムーズで、操作ミスも発生しない。受講者側はストレスなく学ぶことができるといえるでしょう。
動画は医療機器メーカー提供のものや、病院オリジナルのものなどを組み合わせて活用しています。
数ある医療機器のうち、人工呼吸器と心臓が止まった患者さんへ電気ショックを施す除細動器の2つは、多くの診療科に関係します。そのため新しい機能が追加されたときなどは、ほとんどの医療関係従事者に使い方を学んでいただきます。
全体的な効果を正確に算出することは難しいですが、GLEXA導入で短縮できた時間は、次の条件で単純計算すると以下のようになります。
・毎年1000人以上が受講する医療機器教材が人工呼吸器と除細動器の2クラスある(1000人×2クラス)
・動画受講→理解度評価がスムーズになった(1つの教材につき2分の短縮)
・理解度評価受講後、誤った内容を振り返りやすくなった(1つの教材につき2分の短縮)
・受講確認などのため担当職員が会議室へ移動するための時間が不要(1つの教材につき5分の短縮)
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2000×(2+2+5)=1万8000分=300時間/年
このように、毎年300時間以上の事務労力が軽減できている計算になります。
GLEXAの動画と理解度評価のセットシステムは、当院のように対象人数が多い施設では大きな価値があると考えます。
そうですね。その点からいえば、院内感染防止の情報共有でもGLEXAを活用しています。当院は厚生労働省から「特定機能病院」に指定されており、常に最新医療を追求しながら、南大阪地区中心の地域医療に貢献しています。
この使命を果たすため、院内感染防止は徹底しています。非常勤を含む医療関係従事者はもちろん、受付やシステム関係など約3000人の全職員が年2回、消毒の仕方や抗生剤の使い方などをGLEXAで学びます。院内感染防止の知識は、一般的な知識と同時に「今、院内はこのような状況なのでご注意ください」といったタイムリーな情報連携を図っています。
当院のGLEXAでは、トップページに動画教材がずらりと並んでいます。最初は見栄え的にどうだろうかと思いましたが、使っていくうちにカリキュラム全体を俯瞰できて視聴したい動画を探しやすいと思うようになりました。
動画が何階層にも分かれて格納されていると、視聴したい動画を探しているときにクリックまたクリックと時間がかかります。GLEXAは縦に整然として並んでいるので検索性が高く、また動画での振り返りもしやすいので今は便利なインターフェイスと感じます。
以前の学習システムは受講者登録が部署単位のため、本当に必要な人だけ学んでほしい動画の場合、最初に対象部署の全員を登録し、そこから視聴不要な人を外していました。
GLEXAは個人単位で登録できます。ExcelファイルやCSVファイルのリストから視聴してほしい対象者を一括登録できるので、受講対象者の設定がとても楽になりました。
「この部分はしっかり覚えてほしい」という箇所について理解度評価で間違った場合は、すぐに動画の該当箇所に戻れる機能もありますので、学んでほしい内容を擦り込むように伝えることができます。
使い勝手の良いeラーニングシステムは、運用側も、受講側も、ストレスなく日々使える設計であり、それを備えたGLEXAは「受講の質」を高める効果が期待できます。
今回のお話以外にも、今後のeラーニングやGLEXAに対するご意見・ご感想など、大変勉強になりました。
近畿大学病院様、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。
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